FGALDC 17
/RE:00760 RE^4:脳死について

　こんにちは、Emmett さん

》　だから、僕なんかは、「死んだ肉体からなら臓器をえぐり取っていい」という原
》  理自体は一体誰が決めたのか、殺人罪にさえならなければ臓器を取っても構わな
》  いのか、というところから問題を考えたい。

どこぞの民族では、首長に健康の衰えがくると、王の衰弱に伴って国全体が衰弱
するのを防ぐため、死んでしまう前に殺してしまい、あまつさえ、跡継ぎはその
死体の内臓を食べてしまうとか。これは、内臓に祖先の力が宿るという考えがあ
って、これにより、祖先の力が先王から新王へと宿る入れ物を換えるということ
です。

》  いても冗談で済みますが、死体の口の回りにヒゲを描いたら洒落にならない。死
》  体にはそんな悪ふざけをすることを拒むような威厳というか、神聖さの感覚とい

死体の神聖さには全く異論がないのですが、それに対する取り扱いというものは、
民族や宗教によって様々でしょう。
例えば、キリスト教の場合、「キリストの血」「キリストの肉」と思ってワイン
を飲みパンを食べる奇習があったと思います。
あるいは、そのような伝統があったればこそ、自分の肉体を他者にわけ与えると
いうことにそれほどためらいを感じないのかもしれません。

ということで、

》  りますね。そういうのに僕は抵抗がある。

私もそうなんですが、これってもしかして、極めて日本人的なのかなぁ、という
気もします。とすると、Emmett さんも日本人的な発想から抜け出せていないとい
うことなのかも。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　としき